ライブハウスって何 ?

今朝早くある方から<ライブハウス>の元祖は誰だというメールをいただきました。
言葉としての<ライブハウス>、そしてその形態などは今もってあいまいだ。
僕が大阪の「なんば一番」へオックスやモップスなどを見に行った67年ごろはライブという言葉すらなかった。たいていはゴーゴーホールのハコバンのバンドを横目に見てたりカントリーやジャズやシャンソンの専門店でたまにやるコンサートを見に行ったりしてた。東京などの都会ではGSバンドが演奏する店を『ジャズ喫茶』と呼んでたらしい。今、ライブハウスと呼ばれるのはたいてい大きなホールで音楽を専門にやるスタッフや業者によって運営されており拾得みたいな飲み屋のオヤジが酒を飲みながらアンプなどをセッティングしたりしてるところは全国にどれくらいなのだろうか?むしろカフェやクラブと呼ばれた方が合ってる気がするね。70年代は落語や映画、講演会や演劇、舞踏、詩の朗読会などいろんな表現者達のパワーであふれており音楽といえども静かに聴くコンサートとはかけ離れていて、その時代情況と対峙した表現といったパフォーマンス性を問われていたからこそ生まれた言葉だったのかもしれない。
で、ライブハウスについてのお手紙とその返信の成り行きを送信者(名前が無かったので仮にA氏)のご了解の下、ここに掲載いたして皆様のご意見や情報などを伺いたく思いますのでどうぞよろしく。

(A氏)Subject: 果して拾得が日本で最初のライブハウスか?

われわれは、京都・関西の文化社会問題を研究する非営利団体です。

御存知でしょうが、拾得が日本で最初にオープンした現存するライブハウスであるという風評が流布されていす。カフェハウス拾得の公式サイトでは、Established in 1973と表記されています。
http://www2.odn.ne.jp/jittoku/

ところがわれわれの調査により、現存するライブハウスで最初にオープンしたのは、
心斎橋のバハマであることが判明しました(1963年10月29日オープン)。
         Live Haus Bahamaの公式サイト
        http://www.dkta.net/bahama/info.htm
この矛盾をどう説明したよいのでしょうか?

さらに、ある同志社の学生グループのインタヴューで(99年)、拾得オーナー氏は、拾得が「日本で一番古いライブハウス」というインタヴュアーの発言を否認していません。つまり、拾得オーナーは、この「風説」を暗黙の内に是認し、拾得の「公式見解」であるかの思わせています。しかも、上記公式サイトと同志社側では、創業年には1年の開きがあり、これにより、「拾得が一番古いライブハウス」である「風評」(公式見解?)は、さらに疑わしいものとなります。

 ***Kyoto Underground Culture***
~京都若者的文化発見~
vol3 卓ゼミ5班 1999.12.22
1、「拾得」のオーナーさんの聞き取りから・・・
 「拾得」(大宮丸太町電気屋カド上ル Tel075-841-1691)1972年創業の日本で一番古いライブハウスである。我々卓ゼミ5班は「拾得」氏に12月17日に取材、及びインタヴューを行った。
http://www1.doshisha.ac.jp/~takusemi/resume/1997/991222.htm

そこで、拾得オーナー氏に以下の質問をします:
1. 果して拾得が-「風評」通りに-日本で最初で、しかも現存するライブハウスであるのか?
2. この「風評」は、拾得の公式見解であるのか?
3. 拾得創業は、73年か72年か(同志社の見解)?
4. 心斎橋・バハマの存在、そのライブハウスとしての創業年を、拾得スタッフ一同、今まで未確認でいたのか?
5. 仮にバハマが日本で最古のライブハウスであることが立証・確認された場合、拾得側はそれを承認し、上記  「風評」を公式・非公式に否認する意志はあるか、あるいは「風評」を断固として従来通り「黙認・是認」す  るのか、あるいは「公認」するのか?
6. 「風評」が事実無根であることが判明した場合、拾得はこの「風評」発生について釈明する意志はあるか?
以上の事項、即刻御回答お願い致します。


<拾得より返信>
バハマのママさんには80年ごろハードロック全盛の頃
Satisfactionというバンドをつれてこられた時お会いした事があります。
そのとき随分以前からお店をやっておられるというお話は伺ったのですが
63年からライブハウスとして営業されてたとは知りませんでした。
もしそうなら確かにバハマさんがずっと先輩という事になります。
実は僕は大阪には生の音楽を聴きにアストロメカニクールというディスコや
心斎橋のなんば一番などに何度か通いました。
そのころは<ライブハウス>という言葉どころか<ライブ>という言葉もありませんでした。
そんな言葉を使い出したのは72~73年頃のブルースや関西フォークの世界の人々です。

N.Yのグリニッジヴィレッジにある<Coffee House>でフォークやブルースの演奏LIVEが
よくレコードになっていてLive at ~Coffee Houseなどとタイトルがついていましてその辺から、多分憂歌団のマネージャーあたりがバンドを売り出す時ライブハウスという言葉を
造語したのだと思っております。73年2月に店を開けたときからいきなりライブハウスとして
呼ばれだしましたがヘンな日本語英語だなと苦笑しながらも黙認してました。
でも、おっしゃるとおりバハマさんがずっと前からライブハウスとして名乗っておられたのなら
もちろん元祖はバハマさんかもしれません。
東京にもずっと前からいろんな場所が生演奏に場所を提供してきたのは知っておりましたが
<ライブハウス>という名前では呼ばれておりませんでしたし
私どもも正確にはCoffee House 拾得と自称しております。

「風評」が事実無根であることが判明した場合、拾得はこの「風評」発生につい
て釈明する意志はあります。
もしよろしかったらこのメールをそのまま当方のサイトのBBSにのせて
公開したく思います。

もし僕の以上の回答にご不満の場合はお名前とご連絡先を明記の上
再びご連絡くださいませ。

(A氏)

こんなに早くも、しかも早朝に御返信いただき有難う御座いました。
誠実にお手紙書いていただき恐縮です。
拾得スタートは70年前半であることは知っていました。
私がまだ高校生の頃、拾得ライブで観たバンドは外道や上田正樹氏でした。

ブログ掲載は大歓迎です。是非ともお願いいたします。
このように質問させていただいたのは、最近ネット上で、どこが日本最古のライブハ
ウスであるかがかなり問題となって、その件について明らかにしようとしたためです。
風説では拾得です。確かに「ライブハウス」という概念自体が70年代前半に現われ
たのは事実です。
もし、バハマ公式サイトに記載されているように、バハマのライブハウスとしてのス
タートが63年であれば、
バハマは先駆者と呼ぶべきでしょうか、元祖と呼ぶべきでしょうか?

いずれせよ、お手紙で事情が鮮明にはなりました。改めて有難う御座います。
もし、よろしければバハマのスタッフにも今回の件伝えていただければと存じます。

因みにバハマには、友人のニュウーウエーブ系バンドを観に行ったりもしました。
最近は音楽とは離れてしまいましたが、また京都に行く際には拾得も久しぶりに行こ
うかと思います。
それでは、今後とも御盛栄のことを。  
                       
<拾得より再返信>

はい、僕もこの辺はかなりあいまいの記憶ですので個人的見解などを公開して皆様の新たなご意見や情報などをいただきたく思います。
でも現実にはライブハウスと呼ばれてる状態を快く思っておりませんで、あくまで普通の飲食店としての経営で行きたいと考えます。
又のお越しの際は是非お声をおかけください。お店は全然変っておりませんよ。
どうぞよろしく。
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by jittoku-terry | 2005-11-22 14:04


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